米バイオテクノロジー会社モデルナは22日、新型コロナウイルスワクチン治験の最終段階に関して、被験者3万人の登録を完了したことを明らかにした。これまで既に2万5000人余りが2回目の投与を受けている。

  今回のモデルナの発表は、コロナワクチンの治験が最終段階に入りつつあることを改めて示している。同社はこれまで、ワクチンの有効性に関する初期の分析結果を11月遅くまでに得られる可能性があると説明している。ワクチン治験では米ファイザーがモデルナにやや先行。ファイザーがドイツのビオンテックと開発中のワクチンでは、4万4000人を対象とした治験の結果が今月末にも明らかになる見通しだ。 

  モデルナは9月、マイノリティーの被験者を増やすため治験への登録ペースが遅れていた。同社によれば被験者全体の37%が非白人、42%は65歳以上か持病を抱えているかのどちらかで重症化リスクの高い人となっている。 

原題:Moderna Gets 30,000 Patients for Final Stage of Vaccine Trial(抜粋)