[ベルリン 23日 ロイター] – 独メルケル政権の与党幹部で対米関係を統括するペーター・バイヤー氏は23日、米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利すれば、世界は安堵のため息をつくだろうが、政策上の対米問題が山積みとなっている現状は変わらないと述べた。
ロイターに対し「バイデン氏が勝利すれば、大きな安堵のため息が地球上を駆け巡る」と指摘。ドイツ政府はバイデン氏が協調的かつ友好的な姿勢を強めることを期待しているが、ノルドストリーム2やエネルギーを巡る安全保障、経済問題など欧米間に存在する多くの問題は依然として協議中とし、「バイデン氏の最優先事項の1つは自国の傷を癒やすことだろう。やるべきことは多い」と語った。
また、クランプカレンバウアー国防相はこの日、「破壊的な政治スタイルを支持しているわけではない」とし、米国の外交政策がより明確になることを期待しているとした。