[ローマ/マドリード/ウィーン 30日 ロイター] – イタリアやスペインで30日、新型コロナウイルスの新規感染者数が前日に続いて最多を更新した。一方で新たな死者数は減少した。

イタリアでは新規感染者数が3万1084と、前日の2万6831人から増加。新型コロナ感染症による1日の死者数は199人と、前日の217人から減少した。累計感染者数は64万7674人、累計死者数は3万8321人。

コンテ首相は先週、飲食店の営業時間を午後6時までとし、スポーツジムや映画館、劇場を閉鎖するなどの制限措置に踏み切った。

スペインでも、新規感染者数が2万5595人と、前日の2万3580人から増加した。一日の死者数は239人と、前日の267人から減少。3月下旬時点での約900人を大幅に下回る。累計感染者数は118万5678人、累計死者数は3万5878人。

スペインは29日、週初に発令した全土に対する2週間の緊急事態宣言を来年5月上旬まで延長することを決定。バルセロナでは30日、コロナ流行に伴う制限措置に反対するデモ隊が警察と衝突する騒ぎが起きた。

オーストリアでは新規感染者数が5627人と、前日の4453人から増加して最多を更新した。クルツ首相は1日の感染者が6000人程度に増えた場合、病院の収容可能人数は限界を超えるとしている。