[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。3日投開票の米大統領選で民主党のバイデン大統領候補が勝利し、大規模な景気刺激策が実施されるとの見方から、リスク選好の動きが高まった。 大統領選は同日朝、東部州から順次投票が始まった。全米の世論調査では、バイデン氏が支持率でトランプ氏をリードしているものの、選挙の鍵を握る激戦州では混戦となっている。 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル為替戦略主任ウィン・シン氏は「市場は民主党がホワイトハウスと議会を掌握する『ブルー・ウェーブ』になる可能性を織り込んでいるようだ。そうなれば、来年に大型の財政刺激策と国債発行が見込まれる」と述べた。 終盤の取引でドル指数は0.51%安の93.55。ユーロ/ドルは0.55%高の1.1704ドル。ドル/円も0.13%安の104.70円。 主要通貨のオーバーナイトの予想変動率も数カ月ぶりの水準に上昇。ユーロ/ドルの予想変動率は19%と、3月以来の高水準に達した。 高リスク通貨も総じて対ドルで上昇。オーストラリア準備銀行(豪中銀)の利下げにもかかわらず、豪ドル/米ドルは1.25%高の0.7141米ドル。一時、先月14日以来の高値となる0.7174米ドルまで上昇した。 豪中銀は、新型コロナ流行の影響で深刻な景気後退に陥った経済の回復を支援するため、政策金利をゼロ%近くに引き下げるとともに、量的緩和の拡大を発表した。 今週は米大統領選に加え、連邦公開市場委員会(FOMC)や10月の米雇用統計にも注目が集まる。 ドル/円 NY午後4時 104.56/104.59 始値 104.74 高値 104.78 安値 104.45 ユーロ/ドル NY午後4時 1.1701/1.1705 始値 1.1707 高値 1.1739 安値 1.1696
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