- バイデン氏のウィスコンシン獲得、トランプ陣営が法的措置
- 米経済指標、アルツハイマー治療薬、英EU通商交渉
開票が続く米大統領選で、民主党候補のバイデン前副大統領が重要州のウィスコンシンを獲得したことが判明し、同陣営は4日中にも勝利宣言する可能性があります。一方、トランプ陣営はペンシルベニア、ミシガン両州での集計を巡り法的措置に踏み切りました。いずれにせよ、敗者の善意に基づく「敗北宣言」はまだ期待できそうにありません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
勝利への道筋
バイデン氏がウィスコンシン州を制したことから、同氏の選挙戦勝利への道筋がより明確になった。バイデン陣営はミシガン州の勝利は4日中に確定するとの見方を示した。これまでの選挙人獲得数はバイデン氏248人、トランプ氏214人。当選には過半数の270人が必要。
異議申し立て
トランプ大統領は大統領選が不正に支配されていると主張し、票の集計を停止するため連邦最高裁に申し立てを行う方針を明らかにした。しかし、憲法あるいは連邦法に基づき、重要州での選挙結果を変え得るだけの具体的な異議申し立てを行う必要がある。共和党側の弁護士を務めてきたベン・ギンズバーグ氏は「各州の手続きを無視し、法にのっとって投票した人々の権利を奪うことを、トランプ氏がどこまで正当化できるのか分からない」と述べた。
減速傾向
ADPリサーチ・インスティテュートによると、10月の米民間雇用者数は予想ほど伸びなかった。米供給管理協会(ISM)が発表した同月の非製造業総合景況指数は、活動拡大のペースが5カ月ぶりの水準に鈍ったことを示した。9月の米貿易赤字は3カ月ぶりに縮小。輸出が急増した一方、輸入の伸びが鈍化した
突破口
バイオジェンとエーザイが共同開発するアルツハイマー病治療薬アデュカヌマブの有効性について、米食品医薬品局(FDA)は前向きな試験結果を支持した。長年続いているアルツハイマー病治療の取り組みに、突破口が開かれた可能性がある。この発表でバイオジェンの株価は一時47%上昇。
深刻な相違
英国と欧州連合(EU)の通商交渉でEU側の責任者を務めるバルニエ首席交渉官は、英国との間には「極めて深刻な相違」があると警告した。双方が見なす合意成立の最終期限まで2週間を切ったが、漁業権や公正な競争環境、ガバナンスを巡る相違を埋める解決策はまだ見いだせていないと、バルニエ氏はツイッターに投稿した。
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