• バイデン氏ネバダ州でリード、ブルーウエーブの可能性まだ消えず
  • 無風FOMC、米国もロックダウンの危機、ワクチン年内大量接種も
A shift of new volunteers wearing protective masks check in to process absentee ballots for the 2020 Presidential election at the TCF Center in Detroit, Michigan, U.S., on Wednesday, Nov. 4, 2020.  Photographer: Emily Elconin/Bloomberg

「何人(なにびと)も、大統領の職に2回を超えて選出されることはできない」。1951年に成立した米国憲法修正第22条に明記されています。トランプ氏は今回再選を果たせない場合でも、2024年に出馬する可能性が残されています。3月まで大統領首席補佐官代行を務めたミック・マルバニー氏は、「トランプ氏は政界を離れず、2024年に大統領選を目指す最終候補に自分を絶対に加えるはずだ。間違いない」と述べています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

最後のハードル

バイデン氏は残る激戦4州のうち1州を制すれば、大統領選挙に勝利する。ネバダ州が明らかにした新たな集計結果によると、5日午前の段階でバイデン氏が1万1438票リードしているが、ラスベガスを含む都市部の票は未集計分が少なくとも6万3262票残っている。トランプ陣営はネバダ州でも法廷闘争を行うと表明した。

野望捨てず

米ジョージア州で行われた2組の上院議員選が、いずれも来月の決選投票に持ち込まれれば、民主党が両方で勝利する可能性がある。エバコアISIのクリシュナ・グハ氏は、ホワイトハウスと上下両院を民主党が制する「ブルーウエーブ」はもはや中心シナリオではないものの、その可能性は「わずかだが高まった」と考えている。

無風で通過

米連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。資産購入額も現状を維持した。米大統領・議会選挙では、声明の文言も前回をほぼ踏襲。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会合後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染ペース加速は「特に気掛かり」だと述べた。

このままなら米国も

ハイト・キャピタル・マーケッツは米国で医療崩壊が起きれば、感謝祭の前にロックダウン(都市封鎖)措置が取られる可能性があるとみている。ハイトのハンター・ハモンド氏は過去の急増局面では入院者6万人が分岐点だったと指摘。「現行ペースが続けば、11月15日までにこのレベルに到達するだろう」と顧客リポートで説明した。

年内の接種開始も

英アストラゼネカは開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン候補について、年内に大規模に供給する用意が調う可能性がある。パスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)生産の遅れや障害を否定。「大規模なワクチン接種が来年1月から、早ければ今年12月に可能になると期待している」と語った。

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