先週の米新規失業保険申請件数は市場予想より多かった。労働市場の回復は安定せず、漸進的なペースにとどまっていることが浮き彫りになった。
キーポイント |
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・新規失業保険申請件数(10月31日終了週)は、通常の州プログラム下で前週比7000件減少の75万1000件 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は73万5000件 ・前週は75万8000件(速報値75万1000件)に修正 ・季節調整前ベースでは、前週比ほぼ変わらず |
失業保険申請件数の増加は、イリノイ州で前週比2万3200件急増したことを反映。ケンタッキーとカンザス、オハイオの各州でも増えた。
失業保険継続受給者数(10月24日終了週)は、53万8000人減の729万人。これで6週連続の減少。ただ、通常の州の給付期間が終了した人が増えるのに伴い、連邦政府による延長給付プログラムの受給者は増加した。
州の給付期間が終了した人に向け連邦政府が設けたパンデミック緊急失業補償(PEUC、期間13週)を受けている人は、10月17日終了週に400万人近くに達した。継続受給者数の改善は再就職が進んでいることも一因だが、多くの失業者はPEUCに移行した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:More Americans Than Forecast File for State Jobless Benefits(抜粋)