【シリコンバレー時事】ABCやNBCなど米主要テレビ局は、5日にトランプ大統領がホワイトハウスで開いた記者会見の中継を打ち切った。全米が注目する大統領選で、再選を目指す現職が国民に直接語り掛けるのを途中で遮るのは異例の対応。トランプ氏が根拠のない選挙不正を主張したことから事実関係の検証を優先させた。

法廷闘争、敗北拒否の構え トランプ氏、郵便投票「不正の温床」

 トランプ氏は5日の会見で、郵便投票の不正によって「民主党が選挙を盗もうとしている」との主張を一方的に展開し、質問を受け付けずに立ち去った。NBCでは、会見中にキャスターが「大統領が多くの虚偽発言をしているため、ここで中断しなければならない」と割り込んだ。

 一方、政権に批判的なCNNや政権寄りのFOXは会見を中断せず放送した。ただ、CNNは「トランプ氏が何の証拠もなく不正主張」とのテロップを表示した。