[国連 11日 ロイター] – 北朝鮮は11日、国際原子力機関(IAEA)が同国の核開発が依然として「深刻な懸念の原因」と警告したことを受け、IAEAが「敵対勢力に踊らされている操り人形」と反発した。

IAEAは、2009年に査察官が国外退去になって以来、北朝鮮と接触していない。同国は以降も核兵器開発を進め、17年9月に最後の核実験を行った。

IAEAのグロッシ事務局長はこの日、国連で「北朝鮮の核活動はなお深刻な懸念材料だ。核プログラム継続は国連決議に明らかに違反しており、極めて遺憾だ」と述べた。

これに対し、北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は、国連総会に提出されたIAEAの年次報告書を「完全に推測と捏造にまみれている」と批判。「IAEAは西側諸国の政治的な道具にすぎない。IAEAが公平性と客観性を欠いている限り、北朝鮮は彼らと取引しない」と強く反発した。