［東京 １２日 ロイター］ – 菅義偉首相は１２日朝、米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領と選挙後初の電話会談を行った。会談後、菅首相は記者団に対し、バイデン氏に日米同盟の重要性を伝え、早期の会談実現で合意するとともに、「尖閣諸島に対する（防衛義務を定める）日米安全保障条約第５条の適用を確認したことを明らかにした。
菅首相はバイデン氏に祝意を伝えるとともに、「日米同盟は、厳しさを増す日本周辺、国際社会の平和に必要」と伝え、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を訴えた。菅首相とバイデン氏は「コロナ対策や気候変動についても日米で共に連携することで一致した」という。
菅首相は拉致問題についても協力を要請。首相は「日米同盟強化に取り組む上で意義のある電話会談だった。出来る限り早い時期に一緒に会おうということで合意した」と述べた。
米大統領選では現職のトランプ大統領が敗北を認めておらず、徹底抗戦の構えを崩していない。ロシアや中国もバイデン氏に対して祝意を表明していない状態。
一方、欧州各国首脳は１１日にバイデン氏と電話会談行った。
