[17日 ロイター] – ソフトバンクグループ9984.Tの孫正義会長兼社長は17日、投資機会と自社株買いなどに向けて約800億ドルの現金を確保していると明かし、テクノロジー企業への投資を続ける考えを示した。

米紙ニューヨーク・タイムズ主催のオンラインイベントで、ソフトバンクが一部企業の保有株を売却して現金を保有していることについて、新型コロナウイルス感染が世界的に続いていることへの懸念もあると説明。

同社は今年、米TモバイルUSTMUS.O株210億ドル余りを売却したほか、英アーム株400億ドルを米エヌビディアNVDA.Oに売却することも発表した。

孫氏は、人工知能(AI)企業への投資機会があれば、「積極的」に行うと述べた。

また、評価額が10億ドル以上の未公開企業「ユニコーン」について、「投資には今の方が良い価格かもしれない。彼らは資金を必要としている」と指摘。自社株が下落した場合、買い戻しを増やす計画だとも述べた。

一方、ソフトバンクが株式非公開化を検討しているとの報道にはコメントしなかった。

アップルAAPL.O、アマゾン・ドット・コムAMZN.O、アルファベットGOOGL.O 傘下のグーグル、フェイスブックFB.Oなど、AI競争で先駆的と考える公開企業への投資も続けると語った。