[23日 ロイター] – 新型コロナウイルスワクチンに関する有望な臨床試験(治験)結果の報告が相次ぐ中、米保健当局は12月半ばのワクチン接種開始に向け準備を進めている。

米政府の新型コロナワクチン開発促進策「ワープ・スピード作戦」を指揮するモンセフ・スラウイ氏は、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発するワクチンの緊急使用許可が12月11日にも承認される可能性があると指摘。

「承認から24時間以内に各州が必要と申請した場所にワクチンが輸送される」とし、「承認から2日後には各地でワクチン接種が可能になると予想している」と述べた。

ファイザーは18日、ワクチンの95%の予防効果が確認され、重篤な副作用も見られなかったとする最終結果を発表。20日に緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。

このほか米モデルナが16日にコロナワクチンの94.5%の効果が確認されたとする暫定結果を発表。英製薬大手アストラゼネカは23日、英オックスフォード大学と共同開発するワクチンについて深刻な副作用を起こさず感染を予防できる有効率が約90%だと明らかにした。