- アストラのワクチンは追加試験へ、レーンECB理事の警告
- 減産緩和先送りか、ディズニーが追加削減、ローマ行きで試験
26日の米市場の一部は感謝祭のため休場でした。感謝祭の翌日は年末商戦の幕開け「ブラックフライデー」です。ただ、夜も明けぬ暗いうちから店舗の前に並び、死傷者が出るような騒ぎになったのは一昔前のこと。今年は特にコロナ禍の影響で、買い物客はいつになくオンラインショップに集中しそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
追加試験へ
アストラゼネカはオックスフォード大と共同開発した新型コロナワクチンの有効性を分析するため、追加試験を世界各地で行う公算が大きい。追加試験は別の「国際的な試験になるが、あまり時間はかからないだろう」と、ソリオ最高経営責任者(CEO)は話した。同社は1回分の半量を投与した試験結果を発表したが、この投与が製造過程の誤りによるものだったと認めており、試験結果への疑問が高まっている。
不安な兆候
欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン理事はユーロ圏経済には資金調達環境が厳しくなる初期の兆候が見られていると警告。「最近の調査データには幾分の不安な兆候が表れている」と述べ、中小企業に関する融資と投資、および資金アクセスの指標を根拠に挙げた。ECBは2週間後の政策決定会合で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大と延長、市中銀行へのさらなる長期資金提供を行うと広く期待されている。
減産緩和を先送りか
石油アナリストやトレーダー、製油会社を対象にした調査によると、石油輸出国機構(OPEC)に非加盟の主要産油国を加えたOPECプラスは来週、減産緩和を先送りするとみられている。回答者の約75%が減産緩和を1月から3月に遅らせるとの見通しを示した。残りは1-6カ月の先送りを予想した。OPECの議長国を務めるアルジェリアのアタール・エネルギー相は供給が再びだぶつくリスクがあるとし、引き続き警戒が必要だと述べた。
追加削減
ウォルト・ディズニーはテーマパーク閉鎖の影響で4000人の追加削減に踏み切る。これにより、2021年度上期のレイオフ数(発表ベース)は3万2000人となり、会社全体の1割余りとなる。カリフォルニア州のテーマパークはロックダウン措置を巡る州政府との対立でなお閉鎖されている。チャペックCEOはストリーミングサービスに軸足をシフトしている。
陰性なら
米デルタ航空はアトランタ発ローマ行きの搭乗客に新型コロナウイルス検査を実施する試験プログラムを来月開始する。陰性が確認されれば隔離措置を免除される。発表資料によると、デルタは12月19日から試験プログラムを開始する。イタリアのアリタリア航空も同様のプログラムをニューヨークのケネディ国際空港発ローマ行きの便で実施する。なおデルタによれば、イタリアへの渡航理由は仕事や医療、教育に限られている。
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