[ワシントン 3日 ロイター] – 米上院は3日、トランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)理事に指名したクリストファー・ウォーラー氏の人事を賛成48、反対47で承認した。
民主党の全員が反対したほか、共和党からランド・ポール議員が反対に回った。
ウォーラー氏は、セントルイス地区連銀調査局長で、トランプ氏が指名した理事としては5人目。任期は2030年まで。
今月の連邦公開市場委員会(FOMC)までにウォーラー氏が就任するかどうかは明らかになっていない。最も最近に理事に就いたボウマン氏は、上院承認から11日で就任した。
ウォーラー氏が所属するセントルイス連銀のブラード総裁は、現行の緩和政策を強く支持し、経済見通しに関してはより強気の見方を示す1人。同総裁はウォーラー氏について「優れたFRB理事になるだろう」と期待を示した。
先月には、同じくトランプ大統領がFRB理事に指名したジュディ・シェルトン氏に関する採決手続きの動議が上院で否決された。来年1月20日にはバイデン次期大統領が就任するが、シェルトン氏を巡る新たな採決は予定されておらず、指名は新たな議会に持ち越されない。