【ワシントン時事】トランプ米大統領は5日、南部ジョージア州で、先月の大統領選で敗北が決まって以降初めての支持者集会を開いた。選挙結果をめぐる訴訟の大半が退けられる中、トランプ氏は「われわれは勝った。決して屈しない」と語り、自身の求心力維持に向け、徹底して闘う姿勢をアピールした。
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約1万人の支持者が集会に参加。トランプ氏は「もし負けていれば優雅な敗者となり、フロリダで気楽に過ごし、『よい仕事をした』と振り返っていただろう。だが、彼らが選挙を盗み不正を働いた時、その結果を受け入れることはできない」と強調した。
集会は、来年1月5日の上院2議席の決選投票に向けた共和党候補の応援が名目。ただトランプ氏は選挙不正を特集した保守系ニュース局の映像を演説中に紹介するなど自身に関する訴えが目立った。また「(不正を訴え)ホワイトハウスを取り戻す。願わくば私が候補者である必要がないといいが、2024年もまた勝つ」と語り、再出馬の可能性にも言及した。
米メディアによると、トランプ氏は集会に先立ち、ジョージア州のケンプ知事(共和)に電話し、投票結果に反してトランプ氏支持の選挙人を選ぶよう協力を求めたが、知事は拒否したという。