政府は杉山晋輔駐米大使を交代し、後任に冨田浩司駐韓国大使を充てる方向で調整に入った。複数の政府関係者が7日、明らかにした。後任の駐韓大使には相星孝一駐イスラエル大使が就任する見込み。
米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領は来年1月20日に大統領就任式を行う予定。政府はバイデン新政権の発足に合わせて駐米大使を交代し、日米関係の強化にあたらせる狙いがあるとみられる。
冨田氏は東大法学部卒業後、昭和56年に外務省入省。安全保障政策課長などを歴任し、平成25年6月から北米局長を務めた。北米局長として26年のオバマ前大統領来日に携わり、同じ民主党のバイデン新政権にも人脈を持つ。令和元年10月から駐韓大使を務めており、異例の横滑りとなる。
杉山氏は外務次官などを経て、平成30年1月から駐米大使としてトランプ政権との関係強化に取り組んだ。