【新華社北京12月9日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は8日、ネパールのバンダリ大統領と書簡を交わし、チョモランマの新しい標高を共同で発表した。
習近平氏はバンダリ氏に対する書簡で次のように指摘した。われわれは昨年、両国がチョモランマの新しい標高を共同で発表することで合意した。両国のチームはこの1年余り、幾多の困難を克服し、着実に仕事を進め、世界水準原点に基づきチョモランマの雪面標高を確定した。私はきょう、バンダリ大統領と共に両国を代表し、チョモランマの新しい標高が8848・86メートルであると世界に宣言する。
また、次のようにも指摘した。チョモランマは両国の世々代々の友好の重要なシンボルである。両国はこの世界最高峰を両国間の国境の峰、そして「友誼の峰」として確立した。私と大統領がきょう、チョモランマの新しい標高を共同で発表することは、過去を受け継ぎ、未来を開く時代的意義があり、両国関係の持続的発展のレベルの高さを十分に体現している。中国はネパールと共に、チョモランマの生態環境保護と科学研究協力を積極的に推進し、両国人民共通の貴重な財産とふるさとをしっかりと守っていきたい。
さらに次のように強調した。今年は中国とネパールの国交樹立65周年に当たる。双方の共同努力の下、両国の政治的相互信頼はますます強まり、「一帯一路」共同建設は着実に進み、ヒマラヤをまたぐ立体相互接続ネットワークもビジョンから現実になりつつある。中国とネパールは、両国の「発展と繁栄に向けた代々友好の戦略的協力パートナーシップ」を絶えず発展させ、より緊密な運命共同体を共に構築し、両国と両国人民に幸福をもたらしていくべきである。
バンダリ氏は書簡で次のように表明した。ネパールと中国はずっと良き隣人、良き友人、良きパートナーであり、経済発展や相互接続、人文(人・文化)などの分野での協力は両国の利益に合致している。チョモランマは両国の伝統的友好関係の永久的シンボルである。習主席と共にチョモランマの新しい雪面標高を8848・86メートルであると発表することを非常にうれしく思っている。双方がきょう、新しい標高を発表したことには歴史的意義がある。習主席は昨年、ネパールを公式訪問し、両国関係と二国間の協力を新時代へと推し進めた。両国政府は訪問の際の共通認識の実行に尽力し、経済・社会の発展と繁栄を共に実現していく。
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