クリスマスシーズンのオンライン販売に大きな期待を掛けているのは大衆向け小売り業者ばかりではない。
クリスティーズのオークションハウスは、今月半ばまで開催の「ラグジュアリー・ウイーク」と銘打ったイベントで、今年の記録的需要に対応するため出品を充実させている。
ジュエリー部門のeコマース責任者、キャロライン・アービン氏は「今年は11月と12月の(オンライン)販売数が200%増えた」と話す。
昨年は11、12月にオンラインのみの高級品販売を4回実施した。売上高は高額評価で推定約950万ドル(約9億9000万円)に上ったもようだ。今年は12回で合計4000万ドル弱と推計され、前年比322%の増加になる見通し。
サザビーズは「ザ・フェスティバル・オブ・ワンダー」と銘打った12月のオンラインライブオークションを実施しているが、その販売は前年比で既に4倍となっている。オンラインでのジュエリー売り上げは昨年の9倍、腕時計は5倍だという。
増えているのはオンラインオークションの回数ばかりではなく、買い手が出す価格の境目となる値段が予想をはるかに上回っている。
「これまでは2万ドルが上限とみていた。クライアントの反応を見るためにより高い価格帯を提供してみたところ、しきい値が跳ね上がった」とアービン氏は述べた。
原題:The Mega-Wealthy Are Buying Luxury Online Like Never Before (1)(抜粋)