東京都内の新型コロナウイルスの感染拡大と医療提供体制のひっ迫を受けて都は、感染しても基礎疾患のない70歳未満の高齢者には宿泊施設での療養を促すことに加えて、今よりも1000床多い病床の確保を急ぎ、医療崩壊を回避したい考えです。

都内の感染状況などを専門家が分析・評価する都のモニタリング会議は医療提供体制について、「ひっ迫していると思われる」として、17日、初めて最も高い警戒レベルに引き上げました。

さらに都内では17日、過去最多の822人が確認されるなど感染の拡大が止まりません。

こうした中、都はこれまで一律入院としてきた65歳以上の高齢者が感染した場合でも、70歳未満で基礎疾患のない人にはホテルなどの宿泊施設で療養してもらう方向で検討しています。

加えて、重症の患者向けのベッド250床を含めて、今よりも1000床多い4000床の確保を都内の医療機関に要請しましたが、都の担当者は「いつまでに確保できるかのめどは立っていない」としていて、確保が進むかどうかが課題です。

都としては医療機関が手薄になる年末年始をまもなく迎えることから、病床の確保を急ぎ、医療崩壊を回避したい考えです。