インフルエンザ

新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザについて、今月13日までの1週間に報告された患者の数は全国で57人で、例年より大幅に少ない状況が続いています。国立感染症研究所は、流行の兆しはまだみられないものの、引き続き今後の流行状況に注意するよう呼びかけています。

厚生労働省などによりますと、今月13日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は、前の週から6人減って合わせて57人でした。

インフルエンザは1医療機関当たりの1週間の患者数が、全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、今の時点では0.01人となっています。

患者が報告された地域は、前の週の20の都道府県から1増え、21の都道府県となりました。

国立感染症研究所などによりますと、毎年この時期には数万人以上の報告があるということで、例年より大幅に少ない状態が続いています。

ただ、流行入りの時期は年によっては遅いこともあり、国立感染症研究所は、引き続き、流行状況に注意するよう呼びかけています。

分析を行っている国立感染症研究所の砂川富正室長は「他の指標を見ても流行の兆しはまだ見られないが、インフルエンザウイルスが完全になくなっている状況ではなく、引き続き、対策をとることが必要だ」と話しています。