[アンカラ 24日 ロイター] – トルコで行われた後期臨床試験(治験)の中間データによると、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンの有効率は91.25%となった。
23日にはブラジルの後期治験でも同ワクチンの有効率が50%以上であることが示されたが、会社側の要請により完全な結果の発表を保留するとしており、治験の透明性に関して懸念が生じている。
トルコの研究者は24日、アレルギー反応を示した1人を除き治験で大きな副作用は見られず、発熱や軽度の痛み、わずかな倦怠感など一般的なものにとどまったとした。
トルコでの治験は9月14日に開始され、7000人以上が参加。この日発表された結果は1322人のデータに基づいているという。
コジャ保健相は「トルコ国民への同ワクチンの投与が有効かつ安全であることを確信している」とし、今回のデータがワクチン承認に使用されるとした。
また、300万回分のシノバック製ワクチンが28日に供給され、医療従事者などから接種が開始されるとした。トルコは5000万回分を購入し11日までの納入で合意していたが、配送が遅れていた。