米共和党の上院議員と次期上院議員の計11人は2日、上下両院合同本会議で6日に大統領選の選挙人投票を公式集計する際、民主党のバイデン次期大統領の当選に異議を申し立てると発表した。手続き上、バイデン氏当選が覆る可能性はほぼないが、議員らは今後の選挙をにらんでトランプ大統領の岩盤支持層へのアピールを狙っているようだ。

 異議申し立てを発表したのはクルーズ上院議員、3日に上院議員に就任するハガティ前駐日米大使らで、既に表明した共和党のホーリー上院議員を含め計12人となった。クルーズ氏らは2024年の大統領選出馬を視野に入れている。

 CNNテレビによると、下院では共和党議員のうち約140人が異議申し立てを計画している。

 6日は議会で州ごとに選挙人投票の結果を確認する。上下両院議員が異議を唱えれば州ごとに最大2時間の審議と両院採決が実施される。(共同)