【ソウル時事】朝鮮中央通信は1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が新年を迎えて直筆の書簡を全人民に送ったと報じた。正恩氏は新年のあいさつを伝えるとともに、「人民の理想と念願が花開く新しい時代を早めるために力強く闘う。困難な歳月の中でも変わりなく党を信じて支持してくれた心に感謝を送る」と訴えた。
韓国メディアによると、北朝鮮の最高指導者が人民に「年賀状」を送ったのは1995年以来。正恩氏は2013年以降、毎年元旦に「新年の辞」を発表してきたが、昨年は行わなかった。今年もまもなく5年ぶりの党大会が開催される予定で、「新年の辞」を見送るとみられる。
このほか、正恩氏は1日午前0時(日本時間同)に、党大会に出席する代表者とともに、金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した。