【ワシントン時事】米大統領選の結果を正式に承認する6日の連邦議会の上下両院合同会議をめぐり、トランプ大統領は5日、会議の進行役を務めるペンス副大統領に対し、バイデン次期大統領の勝利を受け入れないよう威圧した。ペンス氏はトランプ氏への忠誠を取るか、憲法上の義務を尊重するかで厳しい立場に追い込まれている。

トランプ氏の妨害を非難 米財界170社、公式集計前に

 トランプ氏はツイッターに「副大統領は不正に選ばれた選挙人を拒否する権利がある」と投稿した。6日の合同会議は、大統領選を受けて行われた選挙人投票の各州ごとの結果を上下両院議員が承認し、勝者を正式に確定する場。ペンス氏は会議を取り仕切り、バイデン氏が次期大統領に決まったことを宣言する形式的な役割にすぎない。

 だが、トランプ氏は4日の選挙集会で「マイク・ペンスが私たちのためにやってくれると期待している。もしやってくれないなら、彼のことはあまり好きではない」と表明。最も忠実な側近として4年間仕えてきたペンス氏をたきつけた。