北朝鮮の国営メディアは、朝鮮労働党の最高指導機関と位置づける党大会が5日始まったと伝えました。5年ぶりの開催となった党大会は数日間続く見通しで、核・ミサイル開発などをめぐってどのような方針を示すのかが焦点です。

6日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、党の最高指導機関と位置づける党大会が5日始まり、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が演説を行ったと伝えました。

党大会の開催は5年ぶりです。

この中でキム委員長は、去年までの経済5か年計画について「掲げていた目標はほとんどすべての部門で甚だしく未達成だった」として、経済の不振を認めました。

一方、対外関係などについては「祖国統一と対外関係を進展させて、党の事業を強化するための重要な問題が提起される」と述べるにとどまり、これまでのところ具体的な発言は伝えられていません。

国営メディアは「党大会は続く」と伝え、党大会は数日間開催される見通しで、アメリカでバイデン次期政権が発足するのを前に、核・ミサイル開発をめぐってどのような方針を示すのかが焦点です。

また、国連安全保障理事会による制裁措置に加えて、新型コロナウイルス対策で国境を封鎖し経済が大きな打撃を受ける中、新たな経済5か年計画を発表する見通しです。

このほか党大会では、党の規約の改正や党幹部の人事が行われるとみられています。