[ワシントン 7日 ロイター] – トランプ米大統領が昨年11月の大統領選以降、自身の恩赦を検討していることを側近に話していたと、米紙ニューヨーク・タイムズが7日、関係筋の情報として報じた。
報道によると、トランプ大統領は複数回、自身に恩赦を与えることを検討しているとし、自身を恩赦すべきか、また、法的および政治的に自身にどのような影響が及ぶかについて側近に相談していたという。
ホワイトハウスからはコメントを得られていない。
トランプ大統領の支持者が前日、議事堂に乱入する事件が発生し、民主・共和党両党からトランプ氏罷免を求める声が上がっているが、同事件以降に恩赦について側近と協議したかは不明という。
トランプ氏は2018年にも「自分を恩赦する絶対的な権限を持つ」とツイッターに投稿していた。
憲法を専門とする弁護士によると、歴代の大統領で自身を恩赦としたケースはなく、大統領が合法的に自身を恩赦できるかどうかを巡る明確な答えはないという。一方、自身を裁くことはできないという原則に反するため、違憲行為に当たるという指摘も聞かれる。