ソフトバンクグループの上場株投資運用子会社「SBノーススター」は、DNAシーケンシング(解析)システムの開発・製造を手掛ける米パシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア株式の約6%を取得した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。同社の株価は過去1年で7倍に値上がりしていた。
ソフトバンクGは、孫正義社長が33%出資するSBノーススターを通じて、株式とデリバティブ(金融派生商品)に約200億ドル(約2兆800億円)を投資。非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、パシフィック・バイオサイエンシズの持ち分の評価額は3億5000万ドル強という。
ソフトバンクGによる株式取得の報を受け、8日の米株市場では、パシフィック・バイオサイエンシズの株価が取引停止となる前に一時15%上昇した。同社とソフトバンクGの担当者は、コメントを控えている。
原題:SoftBank Is Said to Take Stake in Pacific Biosciences (1)(抜粋)