• キープの企業価値は約20億ドルの評価、早ければ年内のIPO検討か
  • テンセントやヒルハウスも最新ラウンドに参加

ソフトバンクグループのビジョンファンドは、中国で最も人気のあるフィットネスアプリ、キープのオーナー企業による3億6000万ドル(約375億円)の資金調達を主導した。新型コロナウイルス感染拡大を受けたスポーツジムの閉鎖を背景に、自宅で運動するユーザー数が増えている。

  北京カロリー・テクノロジーは同社によるシリーズFラウンドでヒルハウス・キャピタルテンセント・ホールディングス(騰訊)からも投資を集めたことを明らかにした。事情に詳しい複数の関係者が、情報の非公開を理由に匿名で明らかにしたところでは、今回の資金調達後のキープの企業価値は約20億ドルと評価されており、同社は早ければ年内の新規株式公開(IPO)を検討中。

  北京カロリー・テクノロジーによれば、コーチュー・マネジメントGGVキャピタル、 ベルテルスマン・アジア・インベストメンツ、5Yキャピタル、ジェネレーション・キャピタルも同ラウンドに参加した。

  キープの担当者は企業価値の評価についてコメントを控え、現時点でIPO計画はないと付け加えた。

  2014年設立のキープは、カスタマイズされたエクササイズ・セッションと指導を約3億人の登録ユーザーに提供。月間平均アクティブユーザー数は3800万人。

原題:SoftBank Leads New Funding Round for $2 Billion Fitness App Keep(抜粋)