[リヤド/ワシントン 10日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は10日夜、イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」を1月19日付で海外のテロリスト組織に指定する方針を明らかにした。外交筋や支援団体は米政府の措置が和平協議や人道支援活動に悪影響を及ぼす可能性があると懸念している。
ポンペオ国務長官は声明で「アンサール・アッラー(フーシ派)を外国テロリスト組織(FTO)に指定する意向を議会に通知する」と表明した。アブドルマリク・アル・フーシ氏など3人の指導者を特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定する方針も示した。
人道活動への影響を軽減する措置も講じるとしている。
国連のグテレス事務総長は昨年11月、米国がフーシ派のFTO指定をちらつかせる中、イエメンは数十年で最も深刻な飢餓の差し迫った危機にあるとして、一方的な行動を控えるよう呼び掛けていた。
事務総長の報道官は10日、コメントを差し控えた。