[アンドルーズ空軍基地/ワシントン 12日 ロイター] – トランプ米大統領は12日、先週の議会議事堂での騒乱を受けて辞任を要求する声が強まる中、騒乱発生前に自身が行った演説は「適切」だったとし、自身の責任を否定した。

トランプ大統領は記者団に対し「私の演説を読めば分かるが、私が言ったことは完全に適切だった」と語った。公の場での発言としては乱入事件後初めて。

民主党は前日、トランプ大統領が議事堂襲撃に絡み反乱を扇動したとして、弾劾訴追に向けた決議案を下院に提出し、弾劾手続きに入った。13日までにトランプ氏が辞任するか罷免されなければ、同日にも弾劾に踏み切る方針だ。

トランプ大統領は「民主党の対応は本当にひどい」と批判した上で、自身に対する魔女狩りが継続していると表明。民主党による弾劾の動きは激しい怒りを招いているものの、暴力は望んでいないという考えを示した。辞任の意向については明言を避けた。