[ワシントン 13日 ロイター] – バイデン次期米大統領は、国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を担当する高官ポストに、オバマ前政権で東アジア・太平洋担当国務次官補を務めたカート・キャンベル氏(63)を起用する。バイデン氏の政権移行チームが13日発表した。
政権移行チームの報道官によると、キャンベル氏はインド・太平洋問題の調整役を務める。同氏は米大統領選でバイデン陣営のアドバイザーを務めた。
キャンベル氏は2016年の著書「The Pivot アメリカのアジア・シフト」で、中国の台頭に直面する中、米国は日本や韓国などの同盟国との関係を強化すると同時にインドやインドネシアなどとの関係を構築すべきと提言したことで知られる。
同氏はまた、トランプ大統領の対中強硬路線の一部や北朝鮮への対応に支持を表明し、環太平洋経済連携協定(TPP)への支持を後に撤回している。
キャンベル氏は前月、アジアにおける米軍のプレゼンスと中国の台頭に対抗する能力が、米国のアジア政策の鍵を握るとの認識を示していた。