[15日 ロイター] – ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染症による死者が15日、200万人を突破した。

死者は約9カ月で100万人となった後、わずか3カ月で200万に達しており、死者の増加ぺース加速を示唆した。

年初以降、1日当たりの死者は平均1万1900人強で、8秒に1人が亡くなっていることになる。

国連のグテレス事務総長は「世界は痛ましい節目を迎えた」と述べ、新型コロナワクチン接種の幅広い展開に向けた世界的協調の深化や資金提供を呼び掛けた。

米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)によると、新型コロナによる世界の死者は4月1日までに290万人に迫る可能性がある。

世界保健機関(WHO)も、感染力が強いとされる変異種の感染拡大を踏まえ、状況が今後一層悪化する恐れがあると警鐘を鳴らす。

国別では米国の死者が累計38万6000人超で、世界最多。米国に次いで死者数が多いのはブラジル、インド、メキシコ、英国。これら5カ国を合わせた死者数は世界全体のほぼ50%を占める。

地域別で新型コロナ感染が最も深刻な欧州での死者は累計61万5000人超で、世界の死者の約31%。

インドでも死者が15万1000人を突破。同国では16日からワクチン接種が始まる見通し。