[18日 ロイター] – 米ニューヨーク州のクオモ知事が18日、米ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)に対し、ニューヨーク州がファイザーから直接新型コロナウイルスワクチンを購入できないか打診したことが分かった。

クオモ知事はブーラCEO宛の書簡で「感染による入院者数と死者数が全国的に増加する中、ニューヨークの住民に対するワクチン接種を劇的に増加させなければ、われわれはウイルスとの戦いに負ける」とし、「他の7州の知事とともにトランプ政権に対しワクチンを放出するよう要請し、アザー厚生長官は近く放出すると述べたものの、連邦政府はこれまでのところ確約を守っていない」とした。

その上で、ファイザーは米モデルナのように政府の「ワープ・スピード作戦」に縛られていないため、ファイザーに対しニューヨーク州への直接供給を求めたと説明した。

ただ、希望する供給量のほか、価格については言及していない。

これまでのところ、ワクチンを開発する製薬会社から直接ワクチンを調達した州はない。ファイザーはロイターの取材に対し、州政府へのワクチン直接供給は先ず厚生省の承認が必要になるとの立場を示した。