[ニューヨーク 19日 ロイター] –
ドル/円 
 NY午後4時 103.86/103.89
    始値 103.98
    高値 104.04
    安値 103.84

ユーロ/ドル 
 NY午後4時 1.2125/1.2129
    始値 1.2126
    高値 1.2144
    安値 1.2116

ニューヨーク外為市場ではドルが2営業日連続で下落した。バイデ ン次期大統領が財務長官に指名したイエレン前連邦準備理事会(FRB )議長が議会の指名承認公聴会で景気支援の拡充を提唱したことが歓迎 され、リスク選好度が改善したことがドル売りにつながった。

イエレン氏は公聴会で、議員に対し追加の新型コロナウイルス対策 で「大きく行動」するよう呼び掛け、債務拡大につながっても恩恵は代償を上回るとの考えを示した。

マネックス・ヨーロッパ(ロンドン)のシニア外為市場アナリスト 、サイモン・ハービー氏は「米国で迅速に財政刺激策が打ち出されるとの観測が再び高まり、リスク選好度が改善した」とし、「議会上院で大規模な財政刺激策に対する広範な超党派の支持があると理解されている 」と述べた。

イエレン氏は公聴会で為替相場について「市場が決定する為替レートを信じている。ドルや他の通貨の価値は市場が決めるべき」と発言。 トランプ政権のアプローチとは一線を画した。

ただ、USBグローバル・ウエルス・マネジメントの最高投資責任 者(CIO)、マーク・ハーフェレ氏は、イエレン氏の発言を受けてもドル安トレンドは転換しないと予想。FRBが超低金利政策を長期間に わたり維持する姿勢を示していることが、年内はドル安が続くと予想さ れる要因の一つになっていると述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の90.531。 ただ月初に付けた約2年半ぶり低水準の89.206はなお上回ってい る。ユーロは対ドルで0.4%高の1.2121ドル。ユー ロ圏では、イタリアのコンテ内閣が議会で信任され、解散総選挙が回避 されるとの観測が出ている。

英ポンドは対ドルで0.3%高の1.3626ドル。ドルは対円で0.2%高の103.86円。先週は10 4.40円と1カ月ぶりの高値を付けた。