[ロンドン 22日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務める世界陸上競技連盟のセバスチャン・コー会長は22日、今夏の東京五輪開催に向けて「確固たる決意」があるとし、新型コロナウイルスワクチンの接種開始などで延期が決まった昨年より状況は改善していると述べた。
英紙タイムズは、日本政府が新型コロナ感染拡大のため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けたと報じたが、政府や東京五輪・パラリンピック組織委員会、IOCなどはこれを否定した。
コー氏は、コロナワクチンの接種開始や選手がトレーニングや大会に参加できるようになったことに触れ、「これは挑戦だが、現時点で全ての主要選手は大会に前向きで、それが自信の理由だ」と強調。「大会開催に向け絶対的な確固たる決意がある。しかし、安全で安心できる環境で開催する」と述べた。
また、世界各地で観客を入れて大会を行っているが、これまでのところ成功しており、それによるコロナ感染者急増も見られないと指摘。
選手らへのワクチン接種義務付けについては否定的な考えを示したが、五輪開催が士気を高める効果もあるとも述べた。