米国務省が中国に対して厳しい見解を示しました。バイデン政権に交代した後でさえ、米国が強硬な姿勢を維持する中、中国のトップが国際的な会議で何を話すのかに注目が集まっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

WEF開幕

世界経済フォーラム(WEF)がオンライン形式で開幕する。初日の25日は習近平・中国国家主席の講演が注目される。週内には菅義偉首相やマクロン仏大統領、メルケル独首相、インドのモディ首相といった各国首脳のほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁やベイリー英イングランド銀行総裁ら中銀代表も講演する予定。世界経済が危機に直面する中、公正な経済・社会システムやデジタル化、気候変動など議題は幅広い。

極めて堅固

米国務省は23日の声明で、中国は民主的に選出された台湾の代表者らと対話を行うとともに、台湾に対して軍事的、外交的、経済的圧力をかけるのをやめるよう主張した。米国の台湾へのコミットメントは「極めて堅固」であり、アジアの平和と安定維持に寄与しているとした。中国国軍機は頻繁に台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入している。

弾劾裁判

米上院はトランプ前大統領に対する弾劾裁判の審理を2週間遅らせることで合意した。これにより、バイデン政権の閣僚指名承認の採決を優先することが可能になる。下院は可決済みの弾劾訴追決議を25日に上院に送付。弾劾裁判で検察官役を務める下院議員団と前大統領の弁護団はそれぞれ、2月8日の週に弁論趣意書を用意する。

釈放求め

ロシアで反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の支持者らが同氏の釈放を求め、各地で治安当局と衝突したが、ロシア政府は事態を重大視しない姿勢を明確にした。デモには数十の都市で数万人規模が参加。警察当局が少なくとも3592人を拘束したと人権団体OVDインフォは報告した。西側諸国の政府からはデモ参加者拘束への非難が相次いでおり、米国と欧州連合(EU)は釈放を求めた。

米英首脳会談

ジョンソン英首相は23日、バイデン米大統領と電話会談。首相はバイデン大統領が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰を決めたことを歓迎するとともに、世界保健機関(WHO)からの脱退撤回に動いたことを評価した。英国側の声明は「二国間の潜在的自由貿易協定の利点」を巡る協議についても言及したが、米国側の声明では触れられていない。

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