[ジュネーブ 25日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は25日、東京五輪開催に関してWHOが国際オリンピック委員会(IOC)や日本オリンピック委員会(JOC)に対してリスク管理上の助言を行っているとする一方、世界中の医療従事者へのワクチン接種が最優先課題という認識を示した。
参加選手へのワクチン接種を優先すべきかとの問いに、「われわれは今直面している現実を直視しなければならない。今、最も危険にさらされている人々に接種するワクチンさえ十分にない」とした上で「最前線で働く医療従事者や高齢者、社会で最も弱い立場にある人々が最初にワクチン接種を受ける必要がある」と語った。
IOCのトーマス・バッハ会長は23日、東京五輪が予定通り開催されることを確信していると表明。「開会まで6カ月となり五輪運動全体が7月23日の開会式を心待ちにしている」と述べた。
ライアン氏は「五輪のリスク管理対策および五輪そのものに関する最終決定はIOCと日本当局が行う」とした。