• ロビンフッドは終わった-バーストゥール・スポーツ創業者
  • オカシオコルテス下院議員、「容認できない」と取引制限を非難

株式取引プラットフォームとして個人投資家に人気のロビンフッド・マーケッツは28日、ビデオゲーム小売りゲームストップの株式取引制限に踏み切った。突如としてウォール街の金融エリート側についた格好となり、ユーザーなどから強い反発を招いている。

  数百万人もの初心者デイトレーダーにプラットフォームを提供してきたロビンフッドは、意図せずして株式市場に大混乱を引き起こしていた。

  オンライン取引プラットフォーム大手のインタラクティブ・ブローカーズ・グループも同日、ゲームストップや映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスなど、急騰する複数銘柄の取引を制限した。

  ロビンフッドはブログで取引制限を明らかにした。インタラクティブ・ブローカーズはAMCやゲームストップ、ブラックベリーなどの銘柄について、新たなオプション取引のポジションを建てることを顧客に禁じた。

  インタラクティブは「追って通知するまで、株式のロングポジションには100%、ショートには300%の証拠金預け入れを義務付ける」とリリースで発表した。

  ロビンフッドが取引を制限した銘柄には、過去3日間で株価が高騰したノキアも含まれる。

  デジタルメディアのバーストゥール・スポーツを創業したデーブ・ポートノイ氏は、ツイッターに投稿した動画で「ロビンフッドは終わった」と述べた。

  政界からも抗議が相次いだ。民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(ニューヨーク州)はツイッターで、取引制限を「容認できない」と非難。下院金融委員会での公聴会開催に前向きな姿勢を示した。

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原題:Robinhood Users Revolt After Brokerage Curtails Stock-Trading(抜粋)