• 2人のユーザーがそれぞれNYとシカゴの連邦地裁に提訴
  • 投資手段奪い市場操作し、顧客との合意不履行などと主張

株式取引プラットフォームで個人投資家に人気のロビンフッド・マーケッツがビデオゲーム小売りゲームストップなどの株式取引を制限したことを受け、少なくとも2人の顧客が28日、同社を相手取り提訴した。これら銘柄はオンライン掲示板「レディット」に触発されたトレーダーによる猛烈な買いで急騰していた。

  訴状によると、マサチューセッツ州在住のロビンフッドのユーザー、ブレンドン・ネルソン氏はニューヨークの連邦地裁に提訴し、同社が「前例のない株価上昇」のさなかにゲームストップを取引プラットフォームの対象から外すことで、投資の手段を奪い市場を操作していると主張。顧客合意の不履行に当たり、金融業界のルールに反するとしている。

  イリノイ州ネイパービル在住のユーザー、リチャード・ジョセフ・ガッツ氏もシカゴの連邦地裁に訴訟を提起し、ブラックベリーやノキアなどの取引停止は「個人顧客を犠牲にして機関投資家を保護するものだ」と指摘。自身は「オプション取引で公正な市場価値を得られない」とした上で、「株取引が認められなければ、被告の措置やその取引プラットホームの操作だけで原告が金融上の損失を被る可能性が高い」などと主張した。

  訴訟についてロビンフッドにコメントを求めたが、今のところ回答はない。

原題:Robinhood Customers Sue Over Removal of GameStop, Others (1)(抜粋)