[5日 ロイター] – 米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部の幹部は5日、医薬品・健康関連用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンの製造拡大に向けあらゆる選択肢を検討していると述べた。
J&Jは4日、米食品医薬品局(FDA)に開発中のワクチンの緊急使用許可を申請したと発表。対策本部のシニアアドバイザー、アンディ・スラビット氏はJ&Jのワクチンが承認され次第、製造拡大に向け「あらゆる選択肢」を検討すると述べた。
ファイザー製とモデルナ製のワクチンは2回の接種が必要だが、J&Jのワクチンは1回の接種で済む。このため、J&J製ワクチンが承認されれば米国のワクチン接種が進展すると期待されている。
エマージェント・バイオソリューションズのロバート・クレーマー最高経営責任者(CEO)はこの日、J&J製ワクチンの医薬品成分を「大規模」に製造していると述べた。
すでに接種が始まっているファイザー製ワクチンについて、政府は製造拡大に向け防衛生産法を適用した。
対策本部当局者によると、自宅で使える新型コロナ検査キットの製造にも政府は防衛生産法を適用する考え。