【バンコク時事】ミャンマーの最大都市ヤンゴン中心部で6日、クーデターで実権を掌握した国軍に抗議し、「不服従」を訴えるデモが行われた。デモには1000人以上が参加し、1日のクーデター後、最大規模の抗議行動となった。抗議は医療関係者や公務員、教員にも広がっており、国軍への反発が一段と強まっている。
【特集】金物を打ち鳴らし、クーデターに抗議する市民たち ミャンマー現地リポート
参加者の多くはアウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーである赤の服に身を包んで街頭に繰り出した。「国軍の独裁体制を打倒せよ」などと叫びながら、拘束されたスー・チー氏らの解放を要求。隣国タイで続く反政府デモで独裁への抵抗の象徴となっている、指を3本立てるポーズを一斉に取った。当局は警官隊を派遣して警戒に当たった。
市民らはこれまで、医療機関や政府庁舎、大学の前での集会のほか、自宅や路上で鍋ややかんなどの金物を打ち鳴らして音を立てる行為で抵抗の意思を示していた。抗議行動の拡大に対する国軍側の出方が今後の焦点となる。