インド北部ウッタラカンド州で起きた氷河崩壊による川の氾濫で、PTI通信は7日、大きな被害を受けた水力発電所のトンネルに30~35人が取り残されたもようだと伝えた。行方不明者は計125人前後とみられるが、170人との報道もあり情報が交錯している。これまでに7人の死亡が確認された。
一方、PTIは水力発電所のトンネルから16人が救助されたと報道。地元テレビは土砂に埋まったトンネルから救助された人が両手を突き上げて喜ぶ様子を伝えた。16人が救助された現場かどうかや、取り残された人がいるトンネルと同じかどうかは、いずれも不明。
地元メディアによると、崩壊したのはヒマラヤ山脈にあるインドで2番目に高い山ナンダデビの氷河。崩壊の原因は分かっていないが、近年、地球温暖化の影響でヒマラヤ山脈の氷河が解ける恐れが指摘されている。(共同)