仮想通貨ビットコインがまたも最高値を更新。米テスラが投資を公表したことなどが手掛かりとなりました。同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は過去にテスラ株の1株420ドルでの非公開化計画をぶち上げ、一部からひんしゅくを買いましたが、株価は現在その2倍余りです。結果を残してきているだけに、マスク氏は仮想通貨市場でも無視できない存在となっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

最高値

ビットコイン相場は4万2000ドルを超え、最高値を更新した。テスラが15億ドル(約1580億円)をビットコインに投じたほか、ビットコインでの支払いを受け入れる方針を当局への届け出で明らかにしたのが手掛かり。オアンダのエドワード・モヤ氏は「個人および機関投資家の関心がこの先1カ月高まり続ければ、4万5000ドルの水準を狙える可能性がある」と述べた。柴犬をモチーフにした仮想通貨ドージコインも最高値を更新した。

アップルも

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ミッチ・スティーブス氏はリポートで、アップルが同社の「ウォレット」を仮想通貨取引所に進化させれば、大規模な成長市場を創出できるだろうと指摘。「こうしたウォレット構想は同社にとって、確実かつ巨額なチャンスとなりそうだ。わずかな研究開発(R&D)で年間売上高が400億ドル(約4兆2000億円)を大きく上回る可能性もある」と説明した。

共通予算

イタリアのマッタレッラ大統領から組閣を要請された欧州中央銀行(ECB)前総裁のマリオ・ドラギ氏は8日、ローマで行われた各政党指導者との個別会合で、今月中に首相に就任した場合はユーロ圏の共通予算をイタリアの優先課題にすると述べた。同氏と会談した議会小政党の2人はそれぞれ、ドラギ氏がユーロ圏共通予算の導入を推進すると強調したことを明らかにした。

戒厳令

クーデターで軍が権力を掌握したミャンマーでは、3日間に及ぶ大規模な抗議デモを受けて主要都市で戒厳令が敷かれた。夜間の外出と5人を超える集会が禁じられる。デモ隊の要求は主に3つあり、拘束されたアウン・サン・スー・チー国家顧問らの解放と、昨年の総選挙でスー・チー氏の政党・国民民主連盟(NLD)が勝利した結果認定、軍の政治からの撤退だ。

目標先送り

中国は新型コロナウイルスワクチン接種を5000万人に到達させる時期について、当初目標を2カ月ほど先送りした。新たな目標は3月末だと関係者は話した。ロシアは2020年の新型コロナによる死者数を訂正。従来発表の3倍近くに上った。感染者数は世界的に総じて伸び鈍化の傾向が続いている。インドでは1日当たりの死者数が、3日続けて100人を下回った。

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