[ローマ 9日 ロイター] – ドラギ前欧州中央銀行(ECB)総裁によるイタリアの組閣協議は、左派や右派を問わず各党が前向きに反応する中、順調に進展しており、関係者らによるとドラギ氏は11日までに閣僚名簿案をマッタレッラ大統領に提出する見通しだ。

議会内で最大勢力を誇る左派「五つ星運動」のクリミ党首は9日、ドラギ氏が貧困層に対する福祉制度の拡充を希望したほか、ユーロ圏の金融支援基金「欧州安定メカニズム」への支援要請に触れなかったとして、会談内容を評価した。

また右派「同盟」のサルビーニ党首は、ドラギ氏が増税や緊縮策を行わないと約束したとし、会談は「前向きで有意義だった」と表明した。

経済刺激策や新型コロナウイルス対策などを巡っても、各党の党首はドラギ氏の考えに理解を示した。