- WTO事務局長選出、投資家の慢心はバブル破裂以来の高さ
- ゲイツ氏の約束、ジャガー全モデルEV、米国は「海賊」とイラン非難
例えば、彼女と一緒にいながらすれ違う別の女性に目が行ってしまう男性の写真。同じ画像に異なるキャプションやせりふを加えて、インターネット上で一気に増殖するのが「ミーム」です。大勢の模倣で取引が極端に大きく膨らむ「ミーム株」の代表格が、ゲームストップ。米下院金融委員会では18日、「ゲームはストップしたか」と題する公聴会が開かれます。ロビンフッド・マーケッツは名前の通りウォール街をこらしめる義賊なのか。ヘッジファンド大手シタデルとの関係に問題はないのか。議員らの厳しい追及が予想されます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
機能回復の責務
世界貿易機関(WTO)はオコンジョイウェアラ元ナイジェリア財務相を新事務局長に選出。初の女性トップであり、アフリカからの選出も初めてとなった。世界経済が不安定で、WTO自体が機能不全に陥っている時期に就任する。トランプ前米政権は同氏の起用に反対していたが、政権が変わって就任にこぎ着けた。
慢心と強欲
バリュエーションとポジショニング、価格モメンタムに基づくJPモルガン・チェースのクロスアセット慢心度指標は、インターネットバブル破裂時以来の高水準に近づいている。持続不可能なバリュエーションへの懸念もあるが、投資家は金融と財政による大規模な支援がまだしばらくは価格上昇を支えると信じて資金を注ぎ込み続けている。JPモルガンのストラテジストらも、「一服」はあっても上昇相場の大幅な逆転はないとの見方だ。
行うは難し
マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は2015年、化石燃料からの投資を引き揚げて気候変動対策をいっそう強く働き掛けていくことを決定した。だがゲイツ氏はまだ石油・ガス投資の撤退を完了していないばかりか、二酸化炭素を大量に排出する別の産業に投資している。
EVジャガー
英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は製品ラインアップを電気自動車(EV)にする計画を発表。インドのタタ・モーターズ傘下のJLRは、電動化とその関連技術に年およそ25億ポンド(約3660億円)を投資する。ランドローバーの製品ラインでは、2024年に完全電気自動車の最初のモデルを投入。その翌年までにジャガーの全モデルが完全なバッテリー駆動車となる予定。
雪解けはいつ
ギリシャ企業が保有するタンカーを拿捕(だほ)し積載されていた200万バレルの石油を押収しようとした米国の試みを、イランは「海賊行為」と非難した。米国とイランの間では緊張が高まっており、バイデン新政権になっても緩和する兆しはほとんど見られない。米政府は、同タンカーに積載されていたのはイランが米国の貿易制裁を回避するために密輸出した石油だと主張している。
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