米国では新型コロナウイルスワクチンの供給が大きく増えそうです。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は同社が開発した1回接種型のワクチンについて、3月に2000万回分出荷する準備が整うと明らかにしました。ファイザーとモデルナのワクチンと合わせ、3月末までの配布目標は1億3000万人の接種完了に十分な量となる見通しです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

支援継続へ

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、上院銀行委員会で証言。金融当局として米経済への支援を弱める時期からは程遠いとの認識を示唆した。また株式市場に動揺をもたらしている最近の債券利回り上昇については、力強い経済見通しに対する「確信の表れ」だと指摘した。

下げ止まらず

23日の米株式市場では、電気自動車(EV)メーカーのテスラの株価が続落。年初来の上げを消し、昨年12月にS&P500種株価指数に採用された当時の水準を下回った。「テスラはこれから黄金期に入るEV関連株として買われてきたが、今年以降はテスラにとって本筋であるEV全体の成長に、脇役のビットコインの動きが影を落とすという不安がくすぶる」と、ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は指摘した。

半導体不足巡り協議へ

バイデン米大統領は24日にホワイトハウスで世界的な半導体不足を話し合うため、超党派の議員団を招いたと事情に詳しい関係者2人が明らかにした。半導体不足は米国で一部の自動車生産の障害となっている。関係者の1人によれば、バイデン氏はこの場で半導体やその他重要な部材のサプライチェーンを強化する大統領令に署名する見通し。

復活目指し

米銀大手ウェルズ・ファーゴは、資産運用部門ウェルズ・ファーゴ・アセット・マネジメントをプライベートエクイティ(PE)投資会社GTCRとレバレンス・キャピタル・パートナーズに21億ドル(約2213億円)で売却することで両社と合意した。チャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は非中核事業を手放し、3年に及んだスキャンダルからの復活を目指す。

価値240億ドル

米電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・モーターズは、投資銀行家マイケル・クライン氏が設立した特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて株式を公開する。合併後の株主価値は240億ドルと試算されている。合併で調達する約44億ドルの現金については、製品の市場投入やアリゾナ工場の拡張などの費用に充当する計画。

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