- 採用されたハート氏、ファーウェイ除外のイニシアチブ検証を担当へ
- 国防総省のラトナー氏や財務省のローゼンバーグ氏も名を連ねる
バイデン米大統領はトランプ前政権で鮮明になった対中強硬姿勢に沿った著述や発言を過去に行った人々を中国政策チームに採用している。新政権がかつての融和路線に後戻りしないことを示す新たな根拠といえる。
新たに採用された1人はアメリカ進歩センター(CAP)の元シニアフェロー、メラニー・ハート氏。第5世代(5G)移動通信ネットワークから華為技術(ファーウェイ)製品の排除を各国に迫るイニシアチブ「クリーン・ネットワーク」を含め、トランプ前政権の政策検証の監督を支援する役割を担う。同氏は昨年10月に共同執筆した報告書で、国の補助金がファーウェイの台頭を後押ししたと強調し、これに対抗すべく米国や同盟国のベンダー支援を呼び掛けていた。
中国チームには、国防総省のイーライ・ラトナー氏や財務省のエリザベス・ローゼンバーグ氏も名を連ねる。両氏は以前に在籍した新アメリカ安全保障センター(CNAS)の同僚らと執筆した報告書で、半導体製造とサプライチェーンの多様化を目指す日本やオランダとの「国際コンソーシアム」の創設を提唱。「将来の問題とされることがあまりも多かった中国の挑戦は今現在ここにある」と指摘していた。
原題:Biden Builds Out China Team With Staff Who Reflect Tougher Tone(抜粋)