【ニューヨーク時事】米東部ニューヨーク州のクオモ知事(民主党)によるセクハラ疑惑と高齢者施設の死者数隠蔽(いんぺい)問題で、民主党上院トップのシューマー院内総務やナドラー下院司法委員長ら同州選出の有力な民主党議員が12日、クオモ氏の辞任を相次いで要求した。クオモ氏は同日の電話会見で「私は政治家にではなく州民に選ばれている」と改めて辞任を否定した。
NY州知事、セクハラ告発で辞任否定 「キスは普段のあいさつ」
米メディアによると、これまでに女性6人がクオモ氏からのセクハラを告発。クオモ氏は「不適切な性的関係は持っていない」と否定している。
シューマー上院議員はニューヨーク州選出のジルブランド上院議員との共同声明で「クオモ知事は辞任すべきだ」と表明。ナドラー氏も「州民の信頼を失った」と批判した。また、告発した一人で知事側近の女性が昨年末に体を触られたと訴えていることを受け、革新左派の若手ホープ、オカシオコルテス下院議員は職員の安全に「懸念」を示した。
CNBCテレビによると、ニューヨーク州選出の民主党下院議員の過半数に当たる12人がクオモ氏の辞任を求め、民主党内からの圧力も強まっている。