米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、一部の人が新型コロナウイルスのワクチン接種に消極的なことが感染を制御する上で大きなリスクになっていると指摘した。
ファウチ所長はNBCの番組で、特に男性の共和党支持者の多くがワクチン接種を望んでいないとの世論調査結果について問われると、「理解に苦しむ」と回答。「常識や頭を悩ませるほどもない問題から政治的信条は切り離す必要がある」と述べた。
11日に公表されたPBSニュース・アワーとNPR、マリストの調査によると、共和党支持者だとする人の41%は連邦政府が承認したワクチンを接種しないと回答した。中でも共和党支持者の男性は49%が接種しないとした。一方、民主党支持者の男性で接種しないと回答したのはわずか6%だった。
新型コロナの変異株は特にリスクで、ワクチン接種が遅れている欧州で新たな感染拡大につながっている。
原題:Fauci Says Vaccine Hesitancy Among Republicans Poses a Big Risk(抜粋)