世界保健機関(WHO)は、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種する恩恵がリスクを上回るとして、使用の継続を勧告した。
WHO、アストラ製ワクチンの恩恵はリスクを上回る-使用継続を
欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、欧州連合(EU)の首脳らは来週の会合で、ワクチン供給を確保するための追加措置を検討するべきだと述べ、緊急時の法的権限を駆使してワクチンの製造と配布を事実上掌握する可能性に言及した。
EU、ワクチン確保へ緊急時権限の活用も-フォンデアライエン委員長
英国では成人人口のほぼ半数に当たる2500万人余りが少なくとも1回のワクチンを接種したと発表した。だが、英国家医療制度(NHS)本部は各地の医療サービスに宛てた書簡で、今月29日から4週間はワクチンの供給が大幅に減る見通しだと明らかにしており、ワクチン接種の進展が鈍る可能性がある。
米国は新規感染件数の減少とワクチン接種で進展があったが、変異ウイルスがこうした進展への脅威になっていると、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は指摘した。
米ウォルト・ディズニーは、米カリフォルニア州にあるディズニーランドとカリフォルニア・アドベンチャー・パークの営業を4月30日に再開する。両テーマパークは新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で1年余り休園していた。公式ブログ投稿によると、同社が運営する州内のホテルは同29日から営業を順次再開する。
米ジョンズ・ホプキンズ大学のデータによると、世界の感染者数は1億2090万人を超え、死者数は267万人を上回った。ブルームバーグのワクチン・トラッカーによれば、世界のワクチン接種は計3億9200万回を超えた。
バイデン米政権は、国産コロナワクチンを将来的に輸出する際に輸出先としてメキシコとカナダを優先する考えだと、計画を知る米当局者が明らかにした。ただ、バイデン氏と政権の当局者は米国民向けを十分備えてからでないと他国に回さない考えをこれまでに表明しており、輸出がいつ実現するかは明らかでない。
米フォード・モーターは一部従業員に対し、パンデミック収束後も在宅勤務を続けることができると伝えた。3万人余りの社員が、オフィスは必要なときにだけ利用するという働き方を認められることになる。
フォード、3万人の従業員に在宅勤務を認める-新型コロナ収束後も
欧州委員会は、ワクチン接種やコロナ罹患(りかん)・回復歴、最近の検査での陰性を証明するデジタル証明書の導入を提案した。証明書はEU域内や域外からの観光目的の渡航者に便宜を図ることを目的としている。
欧州委、新型コロナでデジタル証明書を提案-ワクチン接種や陰性証明
WHOによると、世界の感染者数は最新週(14日まで)に10%増加して300万人余りと、1月上旬以来の大幅増となった。増加は3週連続。新規感染者数はブラジル(20%増)が最も多く、米国、フランス、イタリアと続く。
原題:Astra Gets WHO Support; Disneyland Back in April: Virus Update(抜粋)、
U.K. Faces Significant Cut in Vaccine Supply for Four Weeks (1)(抜粋)、
Astra Gets WHO Support; EU Touts Emergency Powers: Virus Update